悪魔のカードは、タロットカード大アルカナの15番のカードになります。
悪魔は人の怠惰や甘えを表します。
悪魔のカードが出たときの相手の気持ち・恋愛・仕事の意味を正位置・逆位置と分けて解説していきます。
タロットカード・悪魔のカードの意味
悪魔のカードは15番で、大アルカナの数字の5のカードは「法王のカード」です。
悪魔のカードと法王のカードは絵柄が似ている
法王は精神的王で、誰でも優しく接します。
悪魔はその反対です。
心の中の魔というように、法王が「理性」なら悪魔は「本能」です。
人の甘えや、怠惰を表しています。
五芒星を逆に描いている
5は五芒星を表しています。
悪魔のカードでは、その五芒星が反対に描かれています。
愛が行き過ぎると甘えになる
3は愛にあふれた女帝のカードでした。
しかし、悪魔のカードは愛が行き過ぎると甘えになることを表しています。
愛といえば、恋人のカードです。
1+5=6からして関わりがあります。
ウェイト版の6番の恋人のカードと悪魔のカードは、絵柄がよく似ています。
悪魔のカードのキーワード:問題提起・心の中の魔
悪魔は心の中に巣食うものです。
その欲望を止めるための理性が必要になってきます。
魔がさすというように、ふとしたことで、悪に身をゆだねてしまう危うさを私たちは持っているのです。
悪魔のカードと恋人のカードを比べてみる
以下は悪魔のカードと恋人のカードを比べています。
悪魔のカード | 意味 | 恋人のカード | 意味 |
真ん中に悪魔 | 悪魔により洗脳 | 真ん中に天使 | 天使の恩恵を受ける |
女性が男性を見る | 男性に溺れる | 女性は上を見る | 広く物事を見る |
半人半獣 | 理性で制御できない | 人間 | 理性がある |
黒い背景 | ネガティブ | 明るい背景 | ポジティブ |
悪魔のカード・ウェイト版
ウェイト版の悪魔のカードは、二人の男女の後ろに悪魔が立っています。
悪魔は5番の法王と同じポーズをとっています。
悪魔の額には五芒星がありますが、逆位置になっています。
- 五芒星逆位置…悪、誘惑、不運
- ゆるみのある鎖…誘惑や甘さから抜け出せるのに抜け出さない
- 半人半獣…理性と獣性
- 男性のしっぽ(火)…獣性、欲望
- 女性のしっぽ(葡萄)…快楽、甘いしる
- 悪魔のヤギの角…貪欲、肉体関係
- 悪魔の手の4の逆位置…悪、弱さ
- 松明…本能、欲望
悪魔は松明で男性に火をつけ、欲望におぼれさせています。
その欲望におぼれた男性が女性に声をかけ、二人が一緒に快楽におぼれていくのです。
その二人を悪魔は洗脳しているのです。
悪魔のカードの宇宙観・十二宮・生命の樹
宇宙観は土星・十二宮は磨羯宮、山羊座。
悪魔の手にある4の逆位置は土星のマーク(♄)とも捉えられます。
土星は「凶星」とも呼ばれ、悪魔に関連しています。
ライダー版タロット・生命の樹 6⇔8
カバラタロット・生命の樹 (美)6⇔8(勝利)
【悪魔のカード】相手の気持ち・恋愛・仕事
悪魔のカードが正位置・逆位置で出たときの解釈です。
悪魔のカード 正位置の意味
【相手の気持ち】
「このままの状態でいいや。」「体の関係だけで続けていたい。」「あなたを束縛したい。」
【恋愛】
一晩だけの関係。都合のいいときだけの呼び出し。異常な執着。お金目当てな関係。責任をとらない。暴力で束縛する。堕落しルーズな生活。相手の気持ちを考えない恋愛。
【仕事】
仕事の手を抜く。利益だけ追い求める。自分勝手な行動。利己的な考えで仕事をする。ライバルに対し、激しい嫉妬心。仲間から裏切られる。
【アドバイス】
もう一度、自分の気持ちに向き合ってみて!
悪魔のカード 逆位置の意味
【恋愛】
腐れ縁を断ち切る。知らないうちに相手にコントロールされている。不倫・浮気の関係を断つ。パートナーを裏切る。共依存の関係をやめる。
【仕事】
ブラック企業で休みがない。モラルに反する仕事内容。終わらない仕事にキリをつける。転職する意思を告げる。楽な方に逃げようとする。
【アドバイス】
客観的に自分を見てみて!
タロットカード・悪魔のカードをもっと考えてみる
悪魔のカードの逆位置は、悪魔の鎖が「外れる」という意味と、悪魔の鎖が「強くなる」という2つの意味を持ちます。
腐れ縁を断ち切るという意味がありますが、占いをしている本人が意志を持って断ち切ろうと思って行動しなければ何も変わりません。
むしろ「あの人と別れるなんてイヤ!」と思うと、より快楽にハマってしまう可能性すらあるのです。
悪魔のカードは自分が見えなくなっている
1つのことに集中しすぎると、周りが見えなくなることもあります。
周りが何を言おうと、自分はこれで正しいと思い込んでしまいます。
それを脱するためには、自分を客観的にみることが大切です。
違った視点で物事をみてみる
違った視点見れば、同じ状況であったとしても違う答えが出てくる可能性があるのです。
なにか困ったなと思った時は、事実だけ書き出し、抽象的に考えてみれば解決の糸口が見つかるかもしれません。
抽象化するときは「【話題の本】メモの魔力で抽象化してみる【例をあげて解説】」がおすすめです。