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アドラー心理学を学びたい方へ、わかりやすく解説します

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嫌われる勇気で有名なアドラー心理学は、ちょっとおかしい、常識と逆をいった心理学です。

しかし、アドラーは人と接することが好きな人でした。

心理学で有名なフロイトは、研究に没頭していたのに比べ、アドラーは診察することを楽しんでいたのです。

そこからアドラー心理学が生まれました。

「嫌われる勇気」という、タイトルのように「え?人から好かれなくていいの?」と、常識を覆す理論を唱えています。

自己啓発本で大人気のアドラー心理学「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」は200万部越えのベストセラーになっています。

今回は、嫌われる勇気の著者である岸見一郎さんの「アドラー心理学入門」からアドラー心理学のポイントをピックアップしていきます。

>>>嫌われる勇気(アドラー心理学)のまとめ【3つに分けて解説:図解あり】

この記事を書いた人(Halu)…心理学を学んで10年の心理学カウンセラー
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アドラー心理学を学びたい方へ、わかりやすく解説します

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アドラー心理学は「あなたはあなたのままでいい」という信念を中心とし、心理学を確立させています。

その、ちょっとおかしなアドラー心理学のポイントを、3つあげてみました。

  1. 褒めない
  2. 普通でいい
  3. 嫌われていい

常識ならば、よくできたら褒め、普通よりも能力があった方よく、人から好かれていたいですよね。

それを真っ向から否定しているのが、アドラー心理学なのです。

アドラー心理学は「個人心理学」ともいう

先日こういったツイートをしました。

価値観は人それぞれ違う。

「そういう考え方もあるのね」って思ったら、すごく楽になる。あとは違った価値観を知った時に、自分が【どんな感情を持ったか?】を分析したら面白い。

そして、その感情を持った自分を【認めて】欲しい。

アドラー心理学は、またの名を「個人心理学」といいます。

人好きなアドラーは個人に目を向けた

人好きなアドラーだからこそ、人の価値観はそれぞれ違うと知り、1人のヒトに注目して心理学を考えていったのです。

アドラー…フロイト・ユング・アドラーの唱えた心理学は「三大心理学」と呼ばれる。フロイトとはお互いに尊敬する仲であった。

①褒めない

例えば、子供がテストを頑張ったとき「よく頑張ったね!」とほめます。

しかし、アドラー心理学では褒めるのはよくないといいます。

ほめられた子供は能力がある、と感じるようになるでしょうか。ほめられてる間は、自分の仲間であると感じるかもしれませんが、親が期待するようないい結果を得られなければ、親はたちまち自分の仲間ではなくなり、実際失敗したときには自分には能力がない、と思うようになるでしょう。

引用元:アドラー心理学入門

Halu
あ、それ、よく子供のころ体験した!

成績が上がりほめられたら、嬉しくなります。

ほめられなくても価値ある人間

その時は「自分には能力がある」と思えたのですが、成績が下がり、ほめられなくなれば「あ、自分ってダメな子なんだ」と自分を否定していました。

実際はほめられても、ほめられてなくても同じ人間です。

能力も変わってはいません。

しかし、周りの評価で自分のランクを上げ下げするのです。

ほめられたいのは、承認欲求があるから

ほめられたいのは、承認欲求があるからです。

ほめてもらうことで、自分ってすごいんだって確認します。

しかし、先ほどの話したように、ほめられなくなったときには「自分はダメだ」と感じてしまいます。

ではどうしたら、いいのか?

自分で自分を認めることです。

他人はあなたの承認欲求を満たすために生きてないのです。

自己を認める強さイラスト

承認欲求を満たしてあげられるのはこの世界で自分だけしかいないのです。

ほめないなら何をする?

他者をほめたい時は、「すごいね」というのではなく「ありがとう」と感謝を伝えようとアドラーは言っています。

ほめるのとは違って、すなわち、評価するのではなく、喜びを共有すること、自分の気持ちを伝えることは勇気づけになります。

当たり前だと思って見逃しがちな行為に対して「ありがとう」とか「うれしい」とか「助かった」というような言葉をかけることから始めます。

すごいねといってしまうと、次にもすごいと思われる行為をしようとしてしまいます。

しかし、あなたはあなたのままで「すごい」わけで、特別なことはしなくてもいいのです。

アドラーはそれを「普通である勇気」と述べています。

Halu

結構「すごいね!」って言っちゃう

感動すると、私もつい「すごい」と言ってしまいます。

それよりも、なにがすごいと思ったのかを深堀し、相手に伝えていく必要があるのですね。

②普通でいい

普通でいる勇気がないので最初は特別よくなろうとし、次いでもしもこれが果たせない場合は、特別に悪くなろうとするのです。

そうすることによって安直に「成功と優越性」を手に入れることができる、と考えます。

例とすれば、不適切動画や炎上するような内容をツイートするとかですね。

普通のものであれば注目されないため、そうやって注目を集めようとするのです。

他者と比べると好きなことができなくなる

私は絵を描くのが昔から好きでした。

子供のころは何を描いても「上手いね」とほめられていました。

だから自分は絵が上手いと思い込んでいたのです。

しかし、それは井の中の蛙大海を知らずでした。

怖くなりなにも手につかなくなった

私より絵が上手い人が大勢いることに気づき、私の絵ってなんて稚拙なんだろうと思うようになったのです。

それから絵が描けなくなってしまいました。

あれだけ好きだったのに、下手な自分の絵を見るのが怖くなったのです。

描くのが怖いイラスト

アドラーは「普通の人は優越コンプレックスも持っていないし、優越感も持っていない。」と言っています。

この優越コンプレックスを持って絵を描いていたんだと知りました。

(ほめられることで、”作り上げられていた”と言っても過言ではありません。)

コンプレックスを捨て、目的を変えた

ブログをはじめてから、絵は別に下手でもいいんだって思えるようになりました。

特別なことはしてません。

(絵も全然描いてなかったですし。)

ただ、絵を描く目的が変わったのです。

見やすいブログを作るために、絵を描こうと思ったら自然に描けるようになってきたのです。

相手に求めることをやめる

最初はフォロワーさんにほめて頂いたことがキッカケではありましたが、昔のように、ほめてもらうために絵を描くというのはやめました。

絵を描くのは、自己満足のためです。

やることに対しての意味付けは大切です。

何をするために、それをやるのか?

ほめてもらうためではなく、「自分が自分であるために、その行動する」それがアドラーのいう、普通である勇気なんだと考えます。

「絵が特別上手くなくてもいいんだ」「自分らしい絵が描けたらいいんだ」と思えるようになりました。

普通=自分らしい幸せがそこにはあります。

問題行動を起こしていた少年のケース

…中略…

ところが、その少年が病気になりました。

1年にわたってベッドに寝たきりになりました。

するとそれまでは自分のことを親もまわりの人も少しも大切にしていなかった、自分は冷遇されていた、と思い込んでいたのに、誰かが心配してくれて絶えず自分のことにかかわっているという事実を目の当たりにしました。

このことからも、ありのままの自分、それだけで愛されていることがわかります。

自然体で愛される方法は「おっさんずラブのはるたんから学ぶ3つの恋愛ポイント」をご覧ください。

③嫌われていい

嫌われる勇気の題材となったアドラーの有名な心理学ですね。

他の人からどう思われるかを気にかけることは人が生きていくために必須なことではないのです。

他の人からどう思われてるかを気にすると非常に不自由な生き方を強いられることになります。絶えず人に合わせていかなくてはならないからです。

価値観が違えば、好きなものも違います。

意見が食い違うことだってあります。

しかし、それを気にしていたら何もできません。

先ほど述べた私の絵の話ですが、上手な絵を好む人からみたら「下手な絵だな」と思う人はいます。

その中で「個性があっていいね」という人もいるのです。

課題の分離が必要

アドラー心理学では、誰の課題であるか?を考えなさいと言っています。

今回の例でいえば、

  • 絵を描く→私の課題
  • 絵を見る・感想をもつ→相手の課題

どういう感想をもつかは相手の課題であり、私には介入ができないのです。

人の意見は変えられないのはなぜか?は「【看護で学ぶ】すぐに実践できるコミュニケーション術」を参考にしてください。

自分を嫌う人がいても、自分に正直に自由に生きる方がいいとアドラーは教えています。

アドラー心理学を学びたい方へ、わかりやすく解説します・まとめ

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アドラー心理学はちょっとおかしいと思うことが多々ありますが、令和の時代に合った心理学なんじゃないかと考えます。

アドラーは個人であることの大切さを唱え、個性がブランド化していく今に合わせたような心理学です。

アドラー心理学入門で1番心に残ったのは、

上にいくのではない。

前に進め。

でした。

上に進むことばかり考えていた私は、常識を覆された気分になりました。

しかし、その驚きの感性こそがアドラー心理学の良いところであり、他の心理学にないところです。

ちょっとおかしく常識外れなのは、アドラーの魅力といえるでしょう。

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