今回は、魔術師のカードの解釈です。
魔術師のカードはタロットカードの大アルカナ数字の1番のカードになります。
魔術師は愚者より一歩進んだカードです。
0という何もないところから、1を生み出しています。
魔術師が出たときの相手の気持ち・恋愛・仕事の意味を正位置・逆位置と分けて解説していきます。
タロットカード・魔術師のカードの意味
魔術師は何もない0のところから、魔術で色々なものを生み出します。
魔術師カードの数字の1はスタートする番号です。
無から有を生み出す
愚者の0は「無」とするなら、魔術師の1は「有」を表しています。
0から1にするには相当な努力が必要です。
何もないところから一歩踏み出すことが出来たという、大きな成果なのです。
魔術師のキーワード・創造、行動を起こす
万物(ありとあらゆるもの)を創造する魔術師の姿がカードには描かれています。
人間も宇宙から創造されています。
万物を創造する
森羅万象という言葉がふさわしいですね。
先ほど説明した0から1への変化は行動を表しています。
やったことがない事への挑戦はドキドキしますし、一歩踏み出す勇気が必要になります。
そこをクリアすることから全ては始まります。
0から1になれば慣性の法則が働く
1になれば「慣性の法則」が働き、楽になっていきます。
車も動く前はアクセルを踏まないと前へは進めないのと一緒で、一歩でもプラスに傾けば成功へ近づいていけるのです。
魔術師のカード・ウェイト版
ウェイト版の魔術師は「火・地・風・水」をもつ、ワンド・ペンタクル・ソード・カップを造っています。
この4つの道具を使い、次の行動を起こそうとしているのですね。
魔術師の頭の上には「無限」の意味をもつ、インフニティ(infinity)のシンボルが描かれています。
ありとあらゆる無限大の物質が作れることを魔術師は伝えているのですね。
- 赤いバラ…愛と美の象徴・男性性(赤いバラは3の女帝・8の力にも描かれています。)
- 白いユリ…純潔・女性性
- 上と下の手…天(有)と地(無)をさしている
- 小さなワンド…天からエネルギーを受け取る・受信する
- 足元が花で隠されている…自信がないのを隠している、準備不足
- 白いベルト→ウロボロス…無限大・万物の創造は永遠に続く
- 赤い羽織…情熱
無限大のマーク
∞のマークは「力のカード」にも描かれています。
力のカードの意味は自己のコントロールです。
自分の力をコントロールしながら、無限のアイデアや創造が出来ることを示しています。
魔術師は自信がないのを隠してる?
魔術師のカードの宇宙観・十二宮・生命の樹
宇宙観は水星・十二宮は双児宮、双子座と言われています。
「水星」は知性やコミュニケーションを表しています。
なので、魔術師のカードでも”知性”や”コミュニケーション”の意味を含んでいます。
ライダー版タロット・生命の樹 1⇔3
カバラタロット・生命の樹 1(王冠)⇔3(知恵)
【魔術師】相手の気持ち・恋愛・仕事
魔術師のカードが正位置・逆位置で出たときの解釈です。
魔術師 正位置の意味
【恋愛】
新しい恋の始まり。趣味で仲良くなる。一歩前へ進んでいく。相手とコミュニケーションがとれる。恋に対して自信がわいてくる。何かやってみようという気持ち。強い気持ちでぶつかることが出来る。
【仕事】
やる気がみなぎる。プロジェクトのプレゼンを行う。新たな分野へ向けて行動する時。努力をすると次へつながる。才能が評価される。起業やフリーランスになる。果敢にチャレンジする。
【アドバイス】
今が行動するとき、力を振り絞って!
魔術師 逆位置の意味
【恋愛】
好きという気持ちがなくなる。関係が壊れる。自信がなく、行動に移せない。どの人にしようか迷って選べない。恋愛初心者。行動できずチャンスを逃す。コミュニケーション不足。
【仕事】
プロジェクトから逃げたい。失敗してチャンスを逃す。転職する仕事が見つからない。仕事で先走り空回りする。選択できない。迷って結局やめる。準備不足。
【アドバイス】
落ち着いて行動してみて。もう一度計画を練ってみよう!
タロットカード・魔術師をもっと考えてみる
ここからは個人的解釈です。
魔術師は『習いたてのマジックをやる人』のようなイメージです。
「タネも仕掛けもありません」と言いながら、バレバレな隠し方をして、お客さんから
と思われたりします。
しかし、必死にチャレンジしてる姿には心打たれてしまいます。
「仕掛けが見えてもだまっておくか…」とか「がんばって」と、応援してしまいます。
だれでも最初は初心者
はじめたばかりの人が完璧にこなすというのはまず出来ません。
だれでも最初は初心者なのです。
いかにしてその初心者時代を乗り越えていくかが後々大切になってきます。
未来を開くのには行動すること
行動を起こすことで未来は開けていきます。
最初の行動と違った場所でつながることもあります。
失敗したとしても、挑戦したことは未来で無駄にはなりません。
行動してはじめて気づくことがある
行動すれば気づきがあり、改善できます。
「前田裕二さんの著書「人生の勝算」とは?」で、行動するときに大切なポイントを書いています。
行動を起こすためには明確な目標が大事です。
達成しやすい目標を立てることが、行動力を高めていくのですね。