愚者のカードはタロットカード大アルカナの1番最初で、数字の0番のカードになります。
愚者は「0」で、何も持たないところから始まります。
そのため、何にでもなれるというわくわくとした気持ちを示しています。
大アルカナ愚者のカードが出たときの
- 相手の気持ち
- 恋愛
- 仕事
の意味を正位置・逆位置と分けて解説していきます。
タロットカード・愚者のカード意味
愚者のカードは旅立ちのカードです。
愚者のカードは「始まり」と言われますが、0番は「無」という意味です。
0番という数字から「まだ始まっていない」という解釈もできます。
愚者のカードのキーワード:始まり、自由、未知数
愚者のカードのキーワードは「始まり・自由・未知数」です。
愚者は何も知らない状態で旅に出ようとしています。
ワクワクとした気持ちだけで行動しているのかもしれません。
準備不足という意味もある
愚者とは「愚か者」とも言います。
本当はもっと必要な装備があるのに、軽装備で旅に出ているのです。
このカードは「そんな情報なしで動いて大丈夫?」という問いかけでもあります。
仕事ならば「知らないことが多いのに仕事出来る?」
恋愛ならば「まだ相手のことを知らなすぎるんじゃない?」
とメッセージをくれているのです。
0という数字は無限の可能性
0は「無」ですが、どの数字にもなれます。
未来が無限に広がっているという事です。
愚者のカードのキーワードの「自由」「未知数」「可能性」にも無限は関係しています。
大アルカナは1つのストーリー
大アルカナでは、0~21で構成されるストーリーと言われています。
0~10で一度終わりを迎え、再度11~21で物語が完結します。
最初のストーリーの終わりの数字は10で、10番のカードは「タロットカード・運命の輪のカードの意味」です。
愚者のカードはジョーカー的存在
愚者はトランプでいえば、ジョーカーのようなカードです。
このことから、愚者のカードは、ジョーカーのようにどんな風にでも変われるという意味があるのです。
愚者のカード・ウェイト版
愚者が小さな袋を持ち、旅へ出かける様子が描かれてます。
※愚者がいる場所は崖になっていますが、困難な道というわけではありません。
崖の下はなにも見えない、その先が見えていないという意味なのです。
愚者は下を見ず、上の空を見てますよね。
「怖いどうしよう…」というネガティブな気持ちより、先に行ったら楽しいかも!というワクワクとした気持ちの方が大きいのです。
愚者のカードのシンボル
各シンボルの説明です。
- 白い花…何色にも染まってない純粋さ、無垢で希望がある
- 白い犬…一緒に旅立つパートナー、過去の自分、呼び止めようとする自分
- 氷山…山が9つ→9番の隠者に関連している
- 棒(ワンド)…情熱・自由 斜め→目的が明確ではない
- 服の柄…花開く・実がなる→成功の可能性を秘めている
- 服の丸い柄…運命の輪に似ている→上にも下にも行ける
- 赤い羽根…自由
愚者のカードをみると、純粋で何も知らないで進むことから、無謀のように思えます。
本人も心では「本当に行っても大丈夫かな?止まった方がいいのではないか?」と思いながらも進んでいっているのです。
服の柄はアサガオといわれる
アサガオは朝花開き、昼にはしぼんでしまいます。
朝は若年期を表し、若者であるという意味も含まれているのです。
アサガオの花言葉は「愛情」「結束」です。
白い犬は自分の心
白い犬は自分のパートナーであると捉えられますが、自分の心であるとも言えます。
好奇心やワクワクとする心です。
純心無垢な心が「白」という色で表されているのです。
自由は選択するということ
自由であるが上に選択肢も多くなります。
そのため、まだ目的が定まっていない状態といえます。
「自由」を意味する赤い羽根は、大アルカナ太陽のカードに描かれている子供の頭にもついています。
愚者のカードと隠者のカード
愚者のカードは隠者のカードに似ています。
隠者のカードの記事では、愚者と隠者の対比をしています。
愚者のカードの宇宙観・十二宮・生命の樹
宇宙観は天王星・十二宮は宝瓶宮、水瓶座と言われています。
「天王星」は自由や独創性を表しています。
まさに愚者そのものと言っていいですね。
潜在的なことや希望を表す
土星までは肉眼で確認することが可能ですが、天王星は確認できません。
そのことから愚者のカードは、「常識外れ」や「潜在的なこと」と示すこともあります。
愚者は希望をもって旅立ちます。
希望の意味を持つカードは星のカードです。
星のカードと宇宙観・十二宮は一緒であることから、カードのつながりを感じることができます。
ライダー版タロット・生命の樹 1⇔2
カバラタロット・生命の樹 5(慈愛)⇔6(美)
【愚者のカード】相手の気持ち・恋愛・仕事
愚者のカードが出たときの正位置と逆位置の相手の気持ち・恋愛・仕事についてです。
愚者のカード 正位置の意味
【恋愛】
新しい恋愛・出会いがある。旅で素敵な人と出会う。ネガティブな気持ちからポジティブな気持ちになっていれば、いい恋愛ができる。自由な恋をしていい。まだ恋は始まったばかり。相手のことをもっと知りましょう。
【仕事】
新しいアイデアが浮かぶ。新たなプロジェクトを立ち上げる。転職の時期。情報をもっと集めて仕事をする。出張・転勤になる。自由な選択をする。
【アドバイス】
今を大事にして。自分の気持ちに従って!
愚者のカード 逆位置の意味
【恋愛】
好かれる自信がない。軽率な恋。相手を信じることが出来ない。一人よがりな行動。適当な扱い。素直になれない。自由になりたいけど、なれない。束縛される。
【仕事】
転職したいが出来ない。アイデアが思いつかない。失敗するのが怖い。無謀な挑戦。信用出来ない。裏切られる。一人で突っ走る。
【アドバイス】
周りをみて、協調性を大事にして!
タロットカード・愚者のカードをもっと考えてみる
ここからは私の個人的解釈です。
愚者は何者にもなっていない純粋無垢な少年です。
私は子供が成人して、今から親元を離れて行くところを想像しました。
愚者のカードは親から巣立つようなイメージ
それまでは親がいて、子供を守ってくれていました。
守る人がいなくなり、一人で生きていかなくてはなりません。
白い犬が吠えてるように「なんだか怖い…」と思いながらも、まだ知らない楽しそうな世界へ旅立ちます。
「これからどんな人に出会うんだろう?楽しみだな」と思ってるようです。
可能性を秘めている
はじめて旅立つときは、まだまだ知らないことばかりです。
だからこそ、色んな可能性を秘めています。
どのようになるかはあなた次第なのです。
環境は大切
育つ環境も大事です。
自分が成長できる良い環境を選択していってくださいね。
なにかをやる始めるときは少しずつ長く続けるのがコツです。