今回は、隠者のカードの解釈です。
隠者のカードはタロットカード大アルカナ、数字の9番のカードになります。
隠者は一人で暗い道を歩いています。
それは暗闇の中で、自分の心をみつめているのかもしれません。
隠者が出たときの相手の気持ち・恋愛・仕事の意味を正位置・逆位置と分けて解説していきます。
タロットカード・隠者のカードの意味
隠者の数字の9は、1桁の最後であり、物事の終わりや完結を表す数字となっています。
次の桁へ移動することから、終わった後に新しいことが始まるという意味もあります。
物理世界と精神世界が合わさった数
数字の4は皇帝で物質原理の王を、数字の5は法王で精神原理の王を示していました。
「4+5=9」で、物質世界と精神世界が合わさった世界を隠者は旅をしているのです。
4は物質原理で皇帝のカード、5は精神原理で法王のカードを示します。
隠者のキーワード:内省・自己探求
8番の力のカードでは、物質・精神を自分でコントロールしていくことを表していました。
しかし、自分のことを知らないとコントロールできませんよね。
そのことからも、隠者のカードは自己探求の大切さを示しているのです。
隠者のカードと愚者のカードの関係性
隠者は愚者と絵柄が似てますよね。
愚者は若者で、何もない所からのスタートでした。
隠者は大アルカナの1~8番のカードを経験した後です。
外の世界(物質世界や精神世界)を知ってから山の頂上まで登ってきてるのです。
若者から老人になったことから、時間の流れの長さがうかがえます。
愚者・隠者ともに氷山がありますが、それぞれ居る場所が違います。
隠者のカードと愚者のカードの違い
愚者と隠者・似てるようで違う絵柄です。
愚者 | 絵柄の意味 | 隠者 | 絵柄の意味 |
飛び立とうとし、足がついてない | 浮かれている | 地に足がしっかりとついている | 堅実・考え方がしっかりとしている |
明るい空(昼・晴れ) | 明るい未来を考える | 暗闇(夜)にランタン | 現実を照らす |
杖が斜め | 目的が定まっていない | まっすぐな杖 | 目的が明確 |
氷山が後ろ | 試練が待ち構えている | 氷山の山頂 | 試練を乗り越えてきた |
左上を見ている(下は崖) | 足元をすくわれる | 左下を見ている(下は地) | 石橋を叩いて渡る |
軽い服 | 物事を軽く見ている | マント | 物事への万全な対策 |
よく見ると、似てるようで、愚者と隠者は色々な違いがあります。
隠者のカード・ウェイト版
ウェイト版の隠者のカードは、老人が一人で暗い道を歩いています。
ランタンを照らしながら前に進んでいます。
- ランタンの光(六芒星)…魔除け・和合や調和
- 長い髪と長い髭…頂上へ登るまで長い間経過している
- 老人…経験・博識がある
六芒星、6の番号を持つのは恋人のカードです。
自己探求の大切さ
自分はどういう人間なのか?
自分を知らないと、目的にたどり着けません。
自分を知り、目的を作ることが、道を前進していける強さとなるのです。
メモの魔力で自己分析することも、自分の探求になってきます。
隠者の宇宙観・十二宮・生命の樹
宇宙観は水星・十二宮は処女宮、乙女座。
水星は魔術師と同じです。
ライダー版タロット・生命の樹 4⇔6
カバラタロット・生命の樹 (知恵)3⇔6(美)
【隠者】相手の気持ち・恋愛・仕事
隠者のカードが正位置・逆位置で出たときの解釈です。
隠者 正位置の意味
【相手の気持ち】
「もっとあなたの内面が知りたい。」「今は自分自身で忙しい。」「あなたと会いたいけど、慎重にいきたい。」
【恋愛】
外見より今は内面を磨くとき、相手に求め過ぎない、1人でいるときも楽しく過ごす、メッセージを送りすぎない、自分の未来をどうしていきたいかを考える時、言葉にならない愛情表現
【仕事】
就職活動の前に自己分析をする、プロフィールを充実させる、自己投資、スキルアップ、失敗したこと原因を探る、自分の信念を明確にする、
【アドバイス】
一人で考える時間をつくって!
隠者 逆位置の意味
【恋愛】
恋から逃げたい気持ち、意地を張って素直になれない、ネガティブな固定観念、相手はできないと勝手に断定する、前の恋愛のトラウマ、相手に対し卑屈な態度をとる
【仕事】
知恵やスキルが足りない、軽はずみに転職や起業をすると失敗する、何を目標にしていいかわからなくなる、思った成果が得られない、他人に嫉妬する、仕事への無力感
【アドバイス】
困ったときは、相談してみて!
タロットカード・隠者のカードを考えてみる
ここからは個人的解釈です。
隠者のカードは暗い中一人で道を歩き続け、氷山の頂上に達しています。
隠者は人生の道しるべ
隠者は人生を表しているのかもしれません。
ここだという道しるべは外にはなく、自分の持っている光だけが頼りです。
ということは、自分の決めた道を進んで行けば、ちゃんと頂上に辿りつくのだということです。
人生の目標を決める
道が定まらないと、迷ってしまいます。
自分の決めた道がないと、他人から言われた方に行ってしまいがちです。
呼ばれた先は崖だということもあります。
自分の人生は自分で決める
自分の人生です。
自分で行く道を決めましょう。
自分で道を決める=目標を決めるなのです。
隠者が歩く暗い道は人生という名の道なのでしょう。